中学生のとき、厚生委員だった。
厚生委員の仕事に、ベルマークの整理があった。
それまで誰もやってなかった。
何年も手をつけていない、ベルマークが、段ボールに何箱もあった。
夏休み中かかって、一人で整理した。
クルクルに丸くなった、キューピーマヨネーズの袋についているもの。
乾電池の絶縁帯についたもの。
ロッテのガムについていたものも、ちっちゃかった。
一つずつ、きれいに切り取り、種類ごとに分ける。
地味な作業だけど、好きだった。
夏休みの終わりにできあがり、学校にバスケットボールか何かを貰った。
整理が楽しかっただけなので、結果はよく覚えていない。
そういえば、学校に持っていく古切手を整理するのも好きだった。
手つかずでくちゃくちゃになっているのを、一つずつ、ていねいに片づけていく。
そんなことが、私は好きらしい。
「そんなことが?」と言われることで、あなたにも好きなことがありませんか?
素美子